将棋関連本のベスト3

将棋を題材にした本は、たくさんある。フィクションに、ノンフィクション。エッセイ、小説、マンガ...。定跡書などの専門書も合わせると、まったくもって把握しきれない。
その中で今回、3冊をあげてみる。

まずは「3月のライオン」。

アニメや映画にもなっているマンガで、ハートフルな世界。

作者の羽海野チカさんの前作、「ハチミツとクローバー」も好きで、その羽海野さんが将棋マンガを書くと知ったときは嬉しかったし、今でも楽しみにしながら読んでいる。セリフや心情に考えさせられることが多く、その度にページをめくる手が止まって、なかなか進まない。

次は「りゅうおうのおしごと!」。

こちらはライトノベル小説で、マンガやアニメにもなっている。

実在する女流棋戦の「マイナビ女子オープン」がそのまま登場していることもあってか、作られた世界から現実世界に引っ張り戻される力が強め。

アニメ化される際、駒音の収録のお手伝いをさせていただいたり、そのご縁で作者の白鳥士郎さんとお会い出来たり、声優さん方が出演するイベントに行かせていただいたりと、貴重な経験をさせていただいていることもあり、他の作品よりも特別感が強い。

そして「将棋の渡辺くん」。

渡辺明棋王の奥様が作者で、渡辺棋王の日常が垣間見れるマンガ。

全体的にほのぼのとしていて、ほんわかとした気持ちで読むことができる。そして、近づきがたいイメージだった渡辺棋王の印象が少し変わり、親しみを覚えるきっかけとなった1冊である。

今回あげた3冊は、どれも将棋の世界という身近な世界が題材で、さらに現実世界とリンクしている部分が多いためか、わかりやすく読みやすい。と同時に、感情移入もしやすいから、時に思わず読み進める手に力が入ったり、読み飛ばしたくなるシーンにも出くわす。

皆様も、まだ手に取っていない物語がありましたら、ぜひその世界に訪れてみてください。

女流1級 野田澤彩乃