難読解

難読解

初めて読んだ本に自分を見つけると時が止まるような気がする。

見ず知らずの人が綴った文章に自分の気持ちが代弁されていると、世界に自分を見つけたようで、泣きたいような気持ちになる。

私は生まれる前から本を読んでいて、と言うとなんだか語弊があるけれども、母のお腹にいる時から読み聞かせしてもらっていたから、ある意味本当のことだ。

文字を読まない日も書かない日もないし、逆に全くアウトプットをしないでいると洪水がせき止められて思考が淀むような気がする。

ただ一つ、私は文章を読むのが苦手である。

行間が詰まった本は一文字ずつ追いかけることが困難で、ざっくり斜め読みして単語を拾い、大まかな内容を切り出すように読む。

1行ずつ順に読むことができないので、何度も読んで少しずつ間を埋めていく。

特に苦労したのが日本史の教科書で、斜め読みすると歴史が変わりかねないので、鉛筆で1行ずつアンダーラインを引きながら、目の動きのガイドラインにしたりしていた。お陰で何度も消しゴムで消すハメになり、ページはぺらっぺらだ。

私は自分の出来ないことが好きだから、好きなものは全部だいたい苦手だったりする。将棋もよくわからないから飽きずにこれたのだろうし。
分からないことが分かるというところから始まることって多いですよね。


今回はリクエスト回「発見」「栞」「恋」を混ぜ合わせて書きました。

山口絵美菜