叡王戦

叡王戦七番勝負が開幕しましたね。

この文が掲載される頃には、第二局が指されているはずです。

同じ蒲田の道場で過ごしていて、高見叡王と永瀬七段の小学生時代を知っている身としては、嬉しいような、少し不思議なような気持ちになります。

叡王戦の第一局も、ニコニコ生放送で視聴していました。

高見叡王らしい積極的な指し回しが功を奏していたように見えたのですが、諦めずに粘って、勝利を引き寄せた永瀬七段の精神力は流石の一言でした。まさに負けない将棋ですね。



プロになってからのご活躍は、皆さんの方がお詳しいことと思いますので、お二人の記憶に残っているエピソードを少しだけ。

高見叡王が小学生の頃にお母様に連れられて、将棋会館に来ている時にすれ違った事があります。

優しそうなお母様で、小さい男の子はニコニコしていて、とても大切に可愛がられているのが伝わってきました。

こんにちはと挨拶すると、小さい高見さんがお母様の背中に隠れて、お母様が笑って、恥ずかしがってるのと仰っていました。

この子、将棋会館が大好きなの、と続けられた言葉が印象に残りました。

将棋がとても好きで、きっと強くなるだろうなあと、そう思った記憶があります。



永瀬七段とは、小中学の頃、蒲田の道場で教わったり、一緒の研究会に通っていた時期もあります。

風邪で高熱を出しながらも道場に来たり、平然と将棋を指していたり、当時から根性を感じさせるエピソードは事欠きませんでした。

一緒に研究会をしていた時、永瀬さんが手強い相手と当たった時、私は励ましつつも、少し厳しいのではというような事を言ってしまいました。けれども、そんな時でも永瀬さんは臆さず、自分より年齢も段も級も上の相手に向かってきました。

良い意味で、本当に負けず嫌いで、勝負師として尊敬できる面が沢山ありました。

行き帰りに、少年ジャンプの話をしているのは、微笑ましかったのです。



つらつらとまとまりのない文になってしまいましたが、いまや将棋界を代表する棋士になられたお二人が、この叡王戦の番勝負で、どんな戦いを繰り広げるのか、ニコニコ生放送の視聴者様たちと一緒に、楽しみたいと思います。