笑いの神

第77期名人戦、第2局は山口県の萩市で行われました。

松陰神社

萩・明治維新150周年の一戦です。

今回は、その対局に聞き手で同行した時の、初日封じ手後のお話です。

封じ手のあと関係者がどんな動きをするのか、ご存知ない方もいらっしゃると思います。

両対局者は和服から動きやすい洋服に着替え、関係者と宿で会食を共にします。

立会人の谷川浩司九段の両隣に副立会や大盤解説の棋士が座り、その隣に対局者なので、対局者同士の顔は会いません。

ほぼ二手に別れて話題が展開されているような形ですが、私は阿部隆八段の真向かいで、斜め左に豊島将之二冠、斜め右に谷川先生を見ながらお料理を食べるという場所に座りました。

初日は指しかけの途中でもあり、会話のチョイスも難しいです。

なるべく余計なことは話さないよう、無難にここを乗り切る心構えで会食に臨んだのですが、それは消極的な愚策でした。

大盤解説の阿部先生は、こうした場の大ベテラン。

ひと味も二味も違います( ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

バンバン話すし、何だか無敵状態。

例えば記者さんが「阿部先生、私は○○監督作品が好きなんですが、この間のドラマご覧になりました?」と話を振れば、

阿部先生「私はね、あの監督嫌いなんです」

と、まずは一刀両断。

阿部先生「何々ってシリーズ以外は観てないですよ。だって駄作も多いでしょ?」

記者さん「...そうですね。」

会話の流れが大体こんな感じで、話が一向に広がらないのです。

阿部先生は豊島先生があまり観ないだろうからと、会話にあがったドラマや映画のストーリーを丁寧に説明しながら話します。
そして、会話にのぼったドラマを片っ端からこれは面白いこれはダメと、ジャッジをつけていきます。

豊島先生は会話に入ってこないものの、静かに頷きながら笑顔で阿部先生の話を聞いていました。

阿部先生「大体、アイドルなんてよう知らないから...AKB?私がそのグループで知ってるメンバーは、ゴトウマキ位ですよ...」

すかさず谷川先生が「それは違う」

別の記者さんも割って入り「後藤真希はモーニング娘です。」

これには豊島先生も、大爆笑です。

谷川先生の突っ込みと、豊島先生の破顔一笑。

お二人の貴重な姿に、竹部は アルプスの少女ハイジのように

「クララが立ったぁ!」

位の感動を、味わいました。
阿部先生に、大感謝です( ˃̶͈ ᴗ ˂̶͈ )


蛇足ながら、翌日大盤解説の時に初日エピソードとして披露しました。

滑らない話並みに、来場者には喜んでいただいたと思うのですが、阿部先生は少々不満そう。


阿部先生「場の空気が重たくならないようにって心がけてるんで...ゴトウマキは、わざとだよ!(>_<)」

私も会場の雰囲気も「本当かなぁ~」と、生温かく先生を見つめてしまいましたが...。

さて、皆さんはどう思いますか?
( *´艸`)

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