平成最後の伝言

6月1日は、ありがとう平成!記念免状授与式がありました。

平成最後の記念に、参加者の皆さまは遠く沖縄や福岡からもお越しいただきました。
和服の佐藤先生(佐藤康光会長)から免状を受け取り、広瀬先生(広瀬章人竜王)からお祝いの言葉。
そして別室では棋士の先生方に指導対局を受けていただきます。
竹部と、かとももちゃん(加藤桃子女流三段)は、免状の受け渡しのお手伝いや、待機中に先生や参加者様との歓談のお手伝いです。

さて、そんな免状授与式のお手伝いの合間にある休憩時間に、とあるご婦人にお声をかけていただきました。

「竹部さん!お会いしたかったです。去年の全国障がい者将棋大会で指導を受けたA君て、覚えていますか?」

その大会はここ数年、指導対局のお手伝いに行っていて、指導を受けていただいた参加者に竹部揮号の色紙を勝手にプレゼント(押しつけ?)していました。

ご婦人はA君の付き添いで来てくださり、指導を受けたり貰った色紙をとっても喜んでいて、後日彼のおうちの部屋に飾って、また将棋大会に出るのを本当に楽しみにしていたと話してくれました。

また今年も、会えたらいいですね!
と言うと優しい笑顔から一点、言いにくそうに...。

「それが、今年2月にインフルエンザが大流行してA君は...。でも、将棋が本当に大好きな子だったので、お別れの時に、お棺の中に将棋の道具、竹部さんの色紙もね、一緒に側に置いたからね...寂しくないように、よかったねってしたんです。」

途中から、そのご婦人とお互いに泣いてしまって、どんな言葉を交わしたか覚えていないのです。

気がついたら、職員さんが油を売ってる竹部を呼びに来て、免状授与式のお客様をお迎えする前なのに、何故か泣いてる変な女流棋士を目に、呆然としている佐藤先生と広瀬先生の視線に気がつきました。

少し離れた所で、かとももちゃんも、心配そうにしています。

これこれ、こんな事情で...と、お話してから

「すみません、盛り上がってしまつて...ズビズビ」


その時、広瀬先生の「盛り上がっ?...」と呟きながら上空を見る仕草と、佐藤先生の首をひねったポーズを思い出すと、今も書きながら駅のホームの柱に頭を打ち付けています!

違うだろぉおおおーー!

「感極まってしまって...。」

とか、

「気持ちが抑えきれずに涙が止まらなくて...」

とかでしょう、そこは!

日本語が不自由にも程がある。

かとももちゃんも、もらい泣きしそうな顔が、固まってました。

しかし、あえて突っ込まずに黙って私が静かになるまで待ってくださっていたので(こうした神対応は、内部の者にもという申し訳ない限りです)ここからはまともに動き、午後からの参加者さんを無事にお迎え出来てお手伝いをつつがなく終える事ができました。

天国のA君も、大好きな将棋を指せているだろうか。
あちらには、伝説の大棋士も沢山いらっしゃるし、大好きな指導を受けられただろうか。

私もいつかはそちらに行くことになるし、棋士の先生ってね、すごくいい方ばかりなんだよって話せたらいいと思います。