梅雨の雨音とスイミーと...|日本将棋連盟女流棋士会WEBSITE

静かに淡々と降る雨の調べを部屋の中で聞くと、心が落ち着きますね。

洗濯のことと外出の予定がなければ、ですけど...。
雨の日の子連れの外出は、定刻での到着が大変なので、
普段より移動時間に幅を持たせます。

将棋の対局と似たところがありますね。
残り時間とは切っても切れない関係です。


先日子どもの授業参観で、スイミーの音読発表会を聞いてきました。
毎日、音読の宿題が出るので、練習でも何度も聞いていますが、
クラスのみんなでやるのを注意深く見ていると、個性が出ていて、面白いです。

親になってみると、なんだか小さい人たちがまとめて可愛く感じます。
み~んな、幸せにな~あれとひそかに思っているのでした。

音読を子どもの透き通った、無邪気な声で聞いていると、
泣きそうな気分になるときがあります。

スイミー、大変なことがあったけど、本当によく前向きに頑張ったなあ、すごいなあと、
絵本は時に詩のようでもあるので、行間に人生を重ね合わすと、目頭がちょっと熱くなります。

本当に辛いときには、すぐには前を向けなくても、いずれは前を向けることを信じて、
時の流れで傷が癒されることもあるさと、きれいなもの、美しいものを見たり、
ちょっとでもおいしく感じるものを食べたりして、
自分で自分の回復を、信じて待っていてあげる時期もあるよねと
スイミーに物思うのでした。

 夕暮れの風に吹かれながら...|日本将棋連盟女流棋士会WEBSITE

東京では梅雨の合間の暑い日が続いていますね。

子どもが小さいので、暗くなってから外出することはほどんどないのですが、
先日、上の娘がちょっとしたことで興奮してしまったので、夕暮れに家の近所を一回りしました。

彼女は繊細なところがある子なのです。
私とは感じ方の違う心、人格を持っているのだなあ、まだ歩み始めたばかりの人生だけれど。
そんなことを考えながら、空を見上げるよう促して、気分転換をさせてあげます。

「あ、飛行機あるよ、見つけた?」
「うん!!あった」

「今日はばら色の夕焼けね。夕焼けの翌日って雨が降らないんだって」
「知ってるよ」
「ママね、一度でいいから夕焼けの中を飛行機で飛んでみたいの、すごくきれいなんだって」

そんなふうに他愛のない話をして、夕暮れの風に吹かれていると、
彼女の気持ちも落ち着いてきます。

人生いろんなことがあって、楽しいことも、悲しいこともあるけれど、
こうやって空を見上げて、風に吹かれて、自然の美しさに心癒されて、
家族みんなで、頑張っていこうね。

 めいめい自分の言葉で|日本将棋連盟女流棋士会WEBSITE

読書の楽しみのひとつに、おぼろげに考えていたこと、思想、幸福、愛といったものが、
自分が考えていたより、はるかに美しく、余すところなく、表現されているのに
触れる喜びがあると思います。

赤毛のアンシリーズは多感な少女時代、何度も読み返した本です。
朝ドラの「花子とアン」でも話題になりましたね。

私は村岡花子訳にすっかり魅了されてしまったので、
ほかの方の訳はあまり読んだことがありません。

文のリズムとか、ユーモアの感覚とか、伝わってくる何かが、
私の心に寄り添ってしまったのだと思います。
だから、改訂前の古いバージョンが好きです。

『めいめい自分の言葉で』
これはアンの友達という短編集の中の一篇です。

フェリックスという美しいバイオリンを弾く少年と、牧師の道に進ませようとする祖父の物語です。
祖父は事情があって、バイオリンをやめさせようと強く思っていて、
また牧師の道こそが、正しく素晴らしい生き方なのだと信じていたのでした。

バイオリンを弾きたい少年と、禁止する祖父と...。
でも、二人はお互いを大切に想っていました。

最後には、祖父はとても大切なことに深く気づくのでした。
めいめい自分の言葉で...、そのことの意味に。

そう...、人それぞれ、何をもって語るのか、何を喜びとし、
どうそれを表現するのか、違うのだということ。

お互いの違いを尊重し、愛すること。


少女時代に触れたこの物語が描き出そうとしているものが、
私が子育てのなかで、大切にしたいと思っていることなのでした。

棋士の夫婦なので、子供に将棋は?とよく聞かれるのですが、
ものすごく真剣に答えるならば、実はこれが私の答えです。

その場では長いし、真面目すぎるし、熱すぎるので、言えませんけど。

 棋士の料理|日本将棋連盟女流棋士会WEBSITE

あじさいを見かける季節になりました。梅雨入りもしたようですね。
漢字で書くお花って難しいものがいっぱいありますが、
昔からきれいな漢字だなと書くたびに思うのが、紫陽花です。

少し前に風に乗って香っていたジャスミンの漢字も可愛くて好きです。

さて、今話題の藤井聡太四段が表紙の将棋世界7月号、充実の内容で興味深いですね。
我が家で話題になったのが、棋聖戦挑戦者になった斎藤慎太郎七段のインタビューです。

常備野菜のセレクトに驚きが。きのこは分かるのですが、
軸になる3つの野菜がその組み合わせ~?と意外でした。あとの2つはぜひ本文でお確かめを。

卵料理の油の量について、焦げ付くか、油の入れすぎか、戦いだと言っておられ、
最初は大げさな~と思ったものの、長年の私の胸に宿る卵料理の油の量に対する葛藤は、
もはや戦いのレベルにまで達していたのかもしれんな...と思わされました。

炒め物ならば、よくフライパンを熱することで、そこそこの油の量で全体に回るので、
この悩みは卵料理特有のものであり、本質を喝破していてシンプルながら至言だなと
感じ入った次第です。

料理の反省が、「味が濃くなるのを恐れ、踏み込みを欠いてしまった...」と、
ついつい将棋の対局の感想戦ふうになってしまう我が家なのでした。



 棋士の会話|日本将棋連盟女流棋士会WEBSITE

ブログなるものに、初めて記事を書かせていただきます、千葉涼子です。
不慣れですが、よろしくお願いします。

知っている方も知らない方もいらっしゃることと思いますが、
私の夫は棋士の千葉幸生です。

棋士同士のカップルの会話って、どんななの?と思う人もいると思うので、
書いてみたいと思います。


あるあるパターンその1
自分が詰まない詰将棋を見せて、巻き添えにする。
夫「この問題だけ、いくら考えても詰まないんだよね~」

妻、しょうがないなあと考え始める。

*解けないとき*

う~ん、なかなか詰まないぞ。

妻「さっきの詰将棋詰んだ~?」
夫「あ、あれちょっと前に解けた」晴れ晴れとした表情。

なんでやねん。


*解けたとき*

お、先に詰んだぞ。「おほほほほ~」心の中で高笑い。
不詰めではないことをお知らせするフリをして自慢しよう。

「安心してください、詰んでますよ」